写真:©Disney
お客様のリピート率(再来率)の違い
テーマパークビジネスにおけるリピート率という指標は、顧客満足度に完全に正比例します。楽しさ、面白さといっても、アトラクションの満足度や、キャスト(スタッフ)の接客の良さなど調べる項目は幾つでもあります。
立地やアクセス方法など、あらゆる側面での満足度向上が求められます。
東京ディズニーランドには中央部にハブ機能がある

写真:©Disney
一度でもUSJに行ったことのある人ならわかると思います。
USJはそこまで大きくないパークにもかかわらず、かなり疲れます。
それはなぜか。
中央に大きな湖があり、動線が遮断されているためです。

©Universal Studios Japan
ディズニーのパークであれば、中央部にはお城や火山などがあり、そこからどのエリアにもアクセスすることを可能にしています。USJにはその機能がないのです。
だからUSJに訪れたお客様は「疲れた」と感じてしまう。
USJには行き止まりがたくさんある。
USJは行き止まりが非常に多くあります。エントランスから一直線に進むと、ハリボテのような絵がかかれた壁で立ち止まってしまいます。
行き止まりがあることは、そこで人の流れが止まってしまうことにつながるので絶対に避けなければいけません。
また、パークの端っこには、なるべく人気のアトラクションを配置すべきです。人気アトラクションにはたくさんの人が訪れます。すると自然に人の流れができます。つまり人気アトラクションをTG(トラフィックジェネレータ)にする必要があるのです。
人気アトラクションの配置場所
USJの人気アトラクションのハリウッドドリームザライドとスパイダーマンは比較的入り口から近いところにあります。こうなってしまうと、エントランスに近いところに人が集中してしまい、それによって物販や飲食店もここのエリアでしか売れなくなってしまいます。
ユニバーサルワンダーランドというエリアに関しては、最も端っこにあるのがゴーカートのアトラクションです。目玉商品ではないため、人が全く集まらず閑散としています。
ディズニーランドでは、必ず端っこにはビッグサンダーマウンテンやスプラッシュマウンテンなどの人気アトラクションを配置しています。
また各エリア内においても端っこにアトラクションを置くことを徹底しています。
アトラクションにストーリー性を感じさせるかどうか…
例えば、USJのスペースファンタジーライドというアトラクション。他のアトラクションは映画の人気キャラクターや一場面をモチーフにしているのに対して、同アトラクションにはそのストーリー性がありません。全くコンセプトが見えません。
アトラクション自体のレベルは非常に完成度が高いと思うのですが、ストーリー性がなければ顧客の心をひきつけることができません。
最後に
まずはこれら5つの課題を消化することです。そもそもUSJはイベントや企画に関してはディズニーランドといい勝負、もしくは勝っている可能性があるので、
この5つの課題を解決すれば日本のトップペーマパークに君臨できる日が来るかもしれません。
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